SOUL CAST

思うままにはならぬ世の中

目が遠いにもほどがある


マキコが仕事帰りに寿司を買ってきた。
自分は食べてきたので、アタシにおみやげとして。
今日の夕食はお寿司だー!

近頃は、回転寿司とはいえ侮れないのだ。旨いのだよ。
サーモン、えんがわ、生サンマ、炙りづけマグロ、ヤリイカ
“おもいもよらず”とはありがたいものだね。旨い、旨い。

旨いけれどさすがに満腹になった。一息つく。
「その赤身、ジィ(ネコ)にあげていい?」
すばやくネタだけとって、ニャゴニャゴとうるさく鳴いている
ネコに与えていたマキコ。

アタシはお茶を啜りながら、1個だけ残った赤身をどうしようか
考えていた。日本人でありながらアタシは「マグロ喰い」ではない。

「そのイカ、食べないの?」
赤身のとなりにある“ネタだけはがされたシャリ”を指さし、
マキコが言った。


「シャリですよ。。。」


老いるにはまだまだ早いんですがね。